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ギラン・バレー症候群

症状

ギラン・バレー症候群は、多くの場合先行感染に引き続き、亜急性に手足の筋力低下や痺れが進行する自己免疫性末梢神経障害の一種です。約7割の患者さんに上気道感染や消化器感染(下痢・嘔吐)などの先行感染を認めます。感染1〜4週間後に手足の筋力低下や痺れが出現し、症状は1〜2週間でピークに達します。1ヶ月を過ぎると、症状は徐々に改善傾向を示しますが、後遺症が残る場合もあります。呼吸筋麻痺や、顔面神経麻痺・嚥下障害・眼球運動障害などの脳神経麻痺、不整脈や腸閉塞などの自律神経障害を伴う重症例もあります。

診断・検査

神経伝導速度検査、脳脊髄液検査、血清抗糖質抗体などの検査が重要になります.

問診・診察にてギラン・バレー症候群が疑われた場合、これらの検査が重要になるため、近隣の医療機関(東京慈恵医科大学、虎ノ門病院、日赤医療センター、東京都済生会中央病院、国際医療福祉大三田病院など)と連携して進めます.

治療

経静脈的免疫グロブリン療法、血液浄化療法が有効であることが知られています。呼吸筋麻痺をきたす場合には、気管挿管を行い、人工呼吸を用いた治療を行います。運動機能に後遺症を残す場合もあり、約4割の患者さんでは社会復帰に向けて何らかのリハビリテーションが必要と考えられています1)

参考文献

1) Zelig G et al. The rehabilitation of patients with severe Guillain-Barre syndrome. Paraplegia. 1988; 26: 250-254

 

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